Galaxyの文字起こしは「発話者1」を付ける——76分を実測、音声ファイルの取り込みは公式に記載なし

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結論: Galaxyのボイスレコーダーが出した文字起こしテキストには、「発話者1」「発話者2」「発話者3」という話者ラベルと時刻が付いていました(2026年9月14日、運営者のGalaxy実機で録った76分の打合せ1本の出力を実測)。Samsung公式の説明ページにも、検索上位13件にも、話者を区別するという記載はありません。
最初の一歩(0円・1分・元に戻せる): 自分のGalaxyのボイスレコーダーで1分だけ録音して「文字起こし」をタップし、行頭に「発話者1」が付くかどうかだけを見る。付けば、あなたの端末と録音モードでは話者が分かれます。

ただし、この記事に「手持ちの音声ファイルを取り込めます」とは書けません。そこは確認できていないからです。何を確かめて何を確かめていないのか、先に線を引きます。

先に線引き: 確かめたこと / 確かめていないこと

確かめたこと(実測) 確かめていないこと
Galaxy本体で録った録音1本を文字起こしさせた出力そのもの(話者ラベル・時刻・行の構造・文字コード・句読点の有無)。ラベル行87行を全数で数えました 他のアプリやPCから持ってきた音声ファイルを、あとから通せるか。今回の1本はGalaxy本体で録ったものです。外部ファイルは試していません

録音の中身(誰が何を話したか)は、この記事には一切載せません。実際の打合せの録音のため、形式の数字だけを扱います。では、その形式が何を語るのか。

実測: 出力には「発話者N」と時刻が付いていた

測った項目 実測値(2026年9月14日)
録音ファイル m4a / AAC・48kHz・モノラル・約131kbps・76.1分・74.5MB
文字起こしファイル .txt / 13,314バイト・263行(空行を除くと175行)
行の構造 見出し1行 + 「発話者N␣␣(時刻)」のラベル行87行 + 発話1行ずつ87行。ラベルと発話は別の行で、間に空行
話者ラベル 発話者1=39回 / 発話者2=36回 / 発話者3=12回(合計87。ラベルの無いターンは0)
時刻 ラベル行に例外なく付く。逆行0件(先頭から末尾まで単調に増加)

つまり「誰が・何分何秒に話したか」の2つが、テキストの側にそのまま残っていました。ラベルは87行すべてに付いており、付いたり付かなかったりではありません。

公式はここに触れていません。Samsung公式「(GalaxyAI機能) 文字起こしアシストを使用する方法」(最終更新2026年9月10日・2026年9月14日に当サイトで確認)が書いているのは、ボイスレコーダーアプリから使うこと、手順4つ、対応言語、要約にはSamsungアカウントが要ること、そして「録音モードが『インタビュー』では文字起こしは利用することはできません」——話者の区別については一言もありません。検索上位13件も同じでした。

では、このラベル付きテキストは、そのまま議事録として使えるのでしょうか。

そのまま議事録にはならない: 句読点がほとんど無い

  • 発話87行のうち、句点「。」を含むのは8行読点「、」を含むのは4行
  • 1発話=1行。平均58.5字・最長425字・最短1字
  • 425字が、改行も句点もないまま1行に入っています

話者と時刻は残る。でも文章にはなっていない。これは当サイトが以前から書いてきた「Galaxyの文字起こしは完成品ではなく素材」という評価と一致します(Galaxyの文字起こしは精度が悪い? 毎日使っている結論で、素材採りと仕上げを分ける運用を書いています)。

そして、その「仕上げ」をPCでやろうとすると、最初に2つ詰まります。

PCに持っていくと詰まる2点

①文字コードがUTF-16のビッグエンディアン(BOM付き)。当サイトで読み込みを試したところ、UTF-8として読むと失敗し、cp932(Windowsの日本語既定)でも失敗しました。メモ帳やエディタは自動判別で開けることが多い一方、UTF-8前提のツールや表計算ソフトにそのまま入れると文字化けや読み込みエラーになります。直し方は単純で、エディタで開いてUTF-8として保存し直すだけです。

②時刻の桁が途中で変わる。1時間未満は「分:秒」、1時間を超えると「時:分:秒」。同じファイルの中に2つの形式が混在します(今回は34行が分:秒、53行が時:分:秒)。手で読む分には問題ありませんが、スクリプトで処理するなら両方を受ける必要があります。

ここまでは「Galaxyで録ったもの」の話です。読者が本当に知りたいのは、たぶんその手前でしょう——手持ちの録音は通せるのか。

手持ちの音声ファイルは通せるのか: 確認できていません

当サイトは試していません。今回オーナーから受け取ったのはGalaxy本体で録った1本で、外部ファイルの取り込みは検証範囲の外でした。そのうえで、分かっていることだけ並べます。

  • Samsung公式には記載がありません(2026年9月14日に2ページを実読)。手順は「希望する録音ファイルを選択します」とあるだけで、その一覧に外から持ってきたファイルを入れられるかは書かれていません
  • 検索上位13件のうち断定しているのは1件だけで、「直接録音した音声のみ処理可能で、古い音声ファイルやネット上の動画をインポートできません」と書いています。ただし競合する文字起こしツールの販売記事で、根拠は示されていません。当サイトは裏を取れていないので、これをそのまま採用しません
  • 海外の掲示板には「Samsungのボイスレコーダーで音声をインポートする方法?」という質問そのものが立っています(当サイトからは本文にアクセスできず、回答の内容は確認できていません)

もう1つ、ファイルの側から分かったことがあります。今回のm4aの中身(音声ではなく、ファイルの構造)を調べると、Samsungのボイスレコーダー専用のデータ領域が入っていました。

  • MeetingData という名前の領域に録音モード発話時間のデータの項目
  • VoiceRecorderData という領域に、メタデータの版数・カテゴリ名・端末種別・エフェクト名・NFCの項目
  • 端末のモデルコード SC-55F、および波形と思われる約521KBのブロック

(項目名だけを読み、値は読んでいません。)外から持ってきたmp3やm4aには、これがありません。公式が「インタビューモードでは文字起こしできない」と明記している以上、文字起こしの可否は録音したときの情報に依存しています。話者の区別も同じ仕組みに乗っている可能性があります——ただしこれは推測で、確認していません。

「たぶん無理」で止まると、手元の録音は今日も文字のままになりません。確実な道は、最初から「録音済みファイルの取り込み」を前提にした道具を使うことです。

確実に通したいなら: ファイルの取り込みを前提にした道具

AI文字起こしサービスは、録音済みのファイルをアップロードして処理することを最初から前提にしています(Galaxyのように「その端末で録ったもの」に縛られません)。当サイトが公式料金ページで確認しているツールのうち、話者識別をフリープランでも使えると公式が明記しているのはNottaです(2026年9月8日に公式料金ページで確認・クレジットカードの登録不要)。

ただし無料枠には決定的な制限があります。フリープランは月120分・1回につき3分までで、今回のような76分の録音は無料では通りません。無料で確かめられるのは「自分の声と、いつもの環境で、話者の区別が付くか」までです。各ツールの無料枠の実数はAI文字起こしの無料枠、実際どこまで(確認日つき)にまとめてあります。

▼Notta公式サイトでフリープランを見る

Nottaの料金・無料枠を公式で見る

当サイトはNottaを実機で精度検証していません。上の数字は公式料金ページの記載を確認しただけのものです。契約前に見ておく点はNottaの料金を深掘りに、専用の録音機まで含めて比べたい場合はPLAUDの総額にまとめてあります。

訂正: 当サイトの既存記事の「話者は残らない」について

当サイトのGalaxy文字起こしの記事は、「誰が言ったかは残らない」と書いていました。運営者がZ Flip7で毎日使っている実感としてはそのとおりでしたが、今回の実機出力(モデルコードSC-55F)には話者ラベルが付いていました。何が違いを生んでいるのか——機種か、One UIのバージョンか、録音モードか——は確認できていません。既存記事のほうも、断定を条件つきの書き方に直しました(2026年9月14日)。

今日わかっていないこと(そのまま残します)

  • 外部ファイルの取り込み可否(上記)
  • 何が話者ラベルの有無を分けるのか(機種 / One UIのバージョン / 録音モード)
  • 話者ラベルの精度(取り違えがないか)。中身を読んでいないため判定していません
  • オフラインで動くか(公式に記載なし)
  • 受け取ったテキストは録音の53分34秒から始まっており、冒頭53分に対応する行がありません。書き出した範囲の問題なのか、文字起こし側の挙動なのかは確認できていません。「Galaxyが長い録音の前半を捨てる」という意味ではありません
  • 今回の端末の製品名(型番SC-55Fのみ確認)
  • 文字起こしの上限時間。公式はGalaxy AI対応端末の録音を最大3時間と書いていますが、文字起こし側の上限は確認できていません(今回の76分は通っています)

まとめ

Galaxyの文字起こしは、条件によっては話者を分けます。公式は書いていないので、自分の端末で1分録って確かめるのがいちばん早い——それが0円で、元に戻せる確認方法です。

一方で、出てくるのは句読点のほとんど無い素材で、PCに渡すと文字コードで一度つまずきます。そして手持ちの録音ファイルを後から通せるかは、公式にも書かれていないし、当サイトも確認できていません。そこが要件なら、ファイルの取り込みを前提にした道具を最初から選ぶほうが確実です。

この記事は、実機の出力1本を形式の面だけ全数で測ったものです。同じ測り方で機種や録音モードの違いを埋められる方がいれば、それが次の一次情報になります。

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