iPhoneの通話録音が文字起こしできない|公式が挙げている原因は2つだけ

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この記事の結論
録音は残っているのに文字起こしだけ出ないとき、Apple公式が原因として挙げているのは「iPhoneが最低要件を満たしていない」「対応する言語を検出していない」の2つだけです。そして文字起こしは即時ではありません(公式「文字起こしはすぐに利用できない場合があります」)。
【数字】公式の対応表では「電話:通話録音」が32言語、「電話:通話の文字起こし」は15の言語・地域だけ(日本語(日本)は両方にあります)
最初の一歩:メモアプリの「通話録音」フォルダでその録音を開き、「文字起こしが進行中」の表示が出ていないかだけ見る(出ていれば待つだけで済みます)。

以下、Apple公式のiPhoneユーザガイド・個人の安全ユーザガイド・「iOSとiPadOSで利用できる機能」の記載で、上から順に切り分けます(待っても出なかった人は録音を書き出して別の道で文字にするへ)。

1. まず「まだ出ていない」のか「出ない仕様」なのかを分ける

公式は文字起こしについて「文字起こしはすぐに利用できない場合があります。文字起こしが進行中であるというメッセージが表示される場合があります」と書いています(出典: Apple公式「iPhoneで通話を録音して文字に起こす」・2026年10月18日確認)。待てば出る状態と、仕様で出ない状態は、画面のメッセージで見分けられます。

なお、Appleのサポートコミュニティには2026年9月26日付で「文字起こしはまもなく始まります」の表示のまま進まないという投稿があり、同じ症状という反応が1件付いたまま回答は付いていません(2026年10月18日に当方が確認)。つまり待つ以外の手が公式から示されていない状態の人もいます——当方の環境で再現したものではありません。

では「仕様で出ない」側は何で決まるのか。ここは数で確認できます。

2. 対応表の数は32対15——録音できても文字起こしは対象外になる

公式ガイドの書き出しは「一部の国や地域では、1対1の通話のみ録音できます。一部の地域や言語では、メモアプリで通話の文字起こしを表示できます」です(同ページ・同日確認)。録音と文字起こしは、別々に対応範囲が決まっています。

その範囲はAppleの「iOS 27とiPadOS 27で利用できる機能」で数えられます(2026年10月18日確認)。

公式の欄 載っている数 日本語は
電話:通話録音 32の言語(アラビア語〜ベトナム語) 「日本語」あり
電話:通話の文字起こし 15の言語・地域 「日本語(日本)」あり

文字起こし側の15は、広東語(香港)/英語(オーストラリア・カナダ・インド・ニュージーランド・シンガポール・英国・米国)/日本語(日本)/韓国語(韓国)/北京語(中国本土・台湾)/ポルトガル語(ブラジル)/スペイン語(メキシコ・米国)です。録音側が言語だけの一覧なのに対し、文字起こし側は言語と地域の組み合わせで指定されています。

つまり日本で日本語に設定したiPhoneなら、一覧の上では文字起こしも対象です。言語や地域は、ここでは原因になりにくいということになります。残るのは、公式が挙げたもう1つ——「最低要件」です。

3. 「最低要件」の機種名は、通話のページには書かれていない

文字起こしが出ないときの注記はこうです。「対応する言語で話されている内容が、自動的に文字に起こされます。文字起こしが表示されない場合は、お使いのiPhoneが最低要件を満たしていないか、対応する言語を検出していません」(同ページ・2026年10月18日確認)。

この「最低要件」が何なのか、通話録音のページには機種名もiOSのバージョンも書かれていませんでした(当方がこの日に読んだ範囲では、iOS 27版・iOS 18版のどちらにも記載がありません)。

一方で、同じメモアプリの「オーディオの文字起こし」については、公式が機種を名指ししています——「オーディオの文字起こしは、iPhone 12以降でデバイスの言語が英語、スペイン語、ポルトガル語、イタリア語、フランス語、ドイツ語、日本語、韓国語、簡体字中国語、または繁体字中国語に設定されている場合に利用できます」(出典: Apple公式「iPhoneの「メモ」でオーディオを録音して文字に起こす」・2026年10月18日確認)。

読者じゃあ通話録音の文字起こしもiPhone 12以降ということですか?
編集部そう書かれているページは見つけられませんでした。公式が「iPhone 12以降」と明記しているのはメモアプリのオーディオ録音の文字起こしで、通話録音のページは「最低要件」という言葉のままです。同じ条件だろうと当方が推定して書くことはしません(別の2か所に、別の書き方で載っている、というのがこの日に確認できた事実です)。古い機種で出ないなら、ここが引っかかっている可能性は残ります。

ここまでが「文字起こしが出ない」の話です。もう1つ、よく混ざるものがあります。

4. 「要約が出ない」と混ざっていませんか——Apple Intelligenceは要約の側

公式の対応表は、同じ電話アプリの機能を2つの欄に分けています(2026年10月18日確認)。

  • 「電話」の欄: 通話録音/通話の文字起こし/着信スクリーニング/保留アシスト
  • 「Apple Intelligence」の欄: 電話:通話の文字起こしの要約/電話:留守番電話の要約/電話:通話のコンテクスト

そしてApple Intelligenceの条件は公式注記にあります——「iOS 27以降でApple Intelligenceが有効になっているiPhone 15 Pro、iPhone 15 Pro Max、およびiPhone 16以降のモデルでApple Intelligenceが利用できます」(出典: 前掲のiPhoneユーザガイド・同日確認)。

要約が出ないことと、文字起こしが出ないことは別の話です。公式の分類では文字起こしはApple Intelligenceの欄に入っていません。「15 Pro以降じゃないから文字起こしも無理」という読み方は、公式の表の分け方とは合いません。

ここまでは録音が残っている前提でした。録音そのものが始まらない場合は、見る場所が変わります。

5. 録音のボタン自体が無い・押せないとき

公式に書かれている条件を、確認できる順に並べます(いずれも2026年10月18日確認)。

  1. 設定でオフにしていないか: 「通話の録音はデフォルトでオンになっていますが、オフにすることもできます」。場所は「設定」→「アプリ」→「電話」→「オーディオ通話録音」です
  2. 国・地域: 公式は通話録音が利用できない国・地域を名指しで挙げています(アゼルバイジャン、バーレーン、エジプト、欧州連合、イラン、イラク、ヨルダン、クウェート、モロッコ、ナイジェリア、オマーン、パキスタン、カタール、ロシア、サウジアラビア、南アフリカ、トルコ、アラブ首長国連邦、イエメン)。日本はこの一覧に入っていません
  3. 通話の種類: 「一部の国や地域では、1対1の通話のみ録音できます」
  4. 条件を満たす必要があるのは誰か: 個人の安全ユーザガイドに「通話録音は一部の地域と言語でしか利用できません。ただし、この機能を利用可能である必要があるのは、通話を開始する人のみです」と書かれています(出典: Apple公式「個人の安全ユーザガイド/iPhoneで通話を録音して文字に起こす」・同日確認)

操作名はiOSのバージョンで少し違います。iOS 27版のガイドは「通話中に(ボタン)をタップしてから、「通話録音」をタップします」、iOS 18版は「通話中に、(ボタン)をタップします」。文字起こしを開く手順も、iOS 18版は「「通話録音」フォルダのメモを選択してから、「文字起こし」をタップします」と書かれています(両版を同日確認)。手元のiOSと手順書のバージョンが違うと、「ボタンが無い」に見えます。

読者相手に知られずに録りたいのですが。
編集部できません。公式は「通話が録音されることが、オーディオ通知で両方の通話者に知らされます」「通話中、オーディオ通知は定期的に繰り返します」と書いています。止める側については「ほかの人が通話録音をオンにするのを止めることはできませんが、通話を終えることで停止できます」とあります(個人の安全ユーザガイド・2026年10月18日確認)。相手に黙って録る用途には、この機能は使えません。

6. 出ないまま終わらせない——録音は音声ファイルとして書き出せる

文字起こしが出なくても、音声そのものは取り出せます。公式の文字起こし確認中の操作に、「オーディオ録音を保存する:(ボタン)をタップし、「オーディオファイルを保存」をタップしてから、録音を保存したい場所を選択します」「オーディオ録音を共有する」が挙がっています(iPhoneユーザガイド・2026年10月18日確認)。

先に書き出してください。公式は同じページで「オーディオ録音を削除すると、文字起こしも削除されます」と2か所に注記しています。消してからでは戻せません。

書き出したファイルを文字にする側の無料枠は、「月の合計」より「1回あたり」で先に切れるのが実際の壁です。たとえばNottaのフリープランは「文字起こし時間:120分/月」「1回につき3分まで文字起こし可能」「ファイルインポート:50個/月」で、クレジットカードの登録は不要と書かれています。「文字起こしデータのダウンロード」は有料のプレミアム以上の欄にあります(プレミアムは1回5時間まで・1800分/月で、月額換算¥1,185・総額¥14,220税込の12ヶ月分一括払い。出典: Notta公式料金ページ・2026年10月18日確認)。

つまり10分の通話を入れても、無料プランで読めるのは先頭3分ぶんです。通話1本をまるごとテキストで残す段に来ると、無料枠の中では収まりません。

※以下のリンクから成果対象となるのは、PCのWeb版での決済(プレミアムプランおよびビジネスプラン)のみです。スマートフォンやアプリからの申し込みは対象外となりますのでご注意ください。

Notta

※申込と契約の管理はPCのWeb版から行うのが確実です(スマホのアプリから申し込むとApple ID・Google Play経由の課金になり、解約の手順も変わります。2026年10月18日に公式の料金ページで確認)

手元にWindows PCがあるなら、書き出したファイルを0円で文字にする道もあります——条件は音声ファイルを無料で文字にする道に整理しています。

7. この記事の切り分けを1枚で

症状 公式の記載で当たるところ
「進行中」「まもなく始まります」のまま 文字起こしは即時ではない(§1)。公式に待ち時間の記載は無い
文字起こしの表示自体が出ない 最低要件/対応言語の検出(§2・§3)。日本語(日本)は一覧にある
要約だけが無い 要約はApple Intelligenceの欄・15 Pro/15 Pro Max/16以降(§4)
録音のボタンが無い 設定でオフ/国・地域/1対1のみ/iOSで操作名が違う(§5)
待っても出ない 音声ファイルを書き出して別の道で文字にする(§6)

同じiPhoneでも、ボイスメモの文字起こしが途中で止まる話はiPhoneのボイスメモの文字起こしが途中で止まるとき、留守番電話の文字起こしが途中で切れる話は留守番電話の文字起こしが途中で切れるときにあります。iPadで文字起こしのボタンが出ないときの対応機種はiPadのボイスメモの文字起こしの対応機種一覧にまとめています。

データ確認日: 2026年10月18日。出典はApple公式「iPhoneユーザガイド/iPhoneで通話を録音して文字に起こす」(iOS 27版・iOS 18版)、Apple公式「個人の安全ユーザガイド/iPhoneで通話を録音して文字に起こす」、Apple公式「iPhoneの「メモ」でオーディオを録音して文字に起こす」、Apple公式「iOS 27とiPadOS 27で利用できる機能」、Notta公式の料金ページ、およびAppleサポートコミュニティの投稿(2026年9月26日付)。確認できていないこと: ①通話録音の文字起こしの「最低要件」の中身(機種・iOSのバージョン)。公式が機種を名指ししているのはメモアプリのオーディオ録音の文字起こし(iPhone 12以降)で、通話録音のページには記載がありません ②文字起こしが始まるまでの待ち時間の目安(公式に記載を見つけられませんでした) ③文字起こしがiPhoneの中だけで処理されるのか通信を使うのか ④日本語での実際の精度(当サイトはiPhoneの実機で検証していないため、公式の「会話を完全に再現できていない可能性があります」という注記までしか書けません) ⑤サポートコミュニティの投稿の症状が、どの原因に当たるのか(回答が付いていません)。仕様・料金・対応言語は変更される場合があります。利用前に必ず公式ページでご確認ください。

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