iPadのボイスメモで文字起こしできない原因はモデル——Apple公式の対応機種一覧(第9世代は最新OSでも対象外)

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この記事の結論
できない原因のほとんどは、iPadのモデルです。Appleは「文字起こしに対応しているモデル」の一覧をiPadユーザガイドに公開しています(2026年10月18日確認)。そこに載っていないiPadでは、iPadOSを最新にしても文字起こしのボタンは出ません。
最新のiPadOS 27に上げられるのに、文字起こしだけ対象外なのがiPad(第9世代)・11インチiPad Pro(第2世代)・12.9インチiPad Pro(第4世代)の3機種です。
最初の一歩:「設定」→「一般」→「情報」でモデル名を見て、下の公式一覧にあるか照らす(10秒・0円)。

一覧にモデル名があるのにボタンが出ない場合は、OSのバージョン・言語・地域の3つが残ります(一覧に在るのに出ないときへ)。アップデートでは直らない機種の見分け方から順に見ます。

1. Apple公式「文字起こしに対応しているモデル」の一覧

この一覧は、iPadユーザガイド「iPadでボイスメモの文字起こしを表示する」の注記にある「対応しているモデル」という語そのものがリンクになっていて、そこを開くと別ページで表示されます。本文を読んだだけでは気づきにくい場所です(2026年10月18日確認)。

シリーズ 公式一覧に載っているモデル(表記は公式のまま) 一覧に無い=対象外
iPad iPad(第10世代)、iPad(A16) iPad(第9世代)以前
iPad mini iPad mini(第6世代)、iPad mini(A17 Pro) iPad mini(第5世代)以前
iPad Air iPad Air(第4世代以降)、11インチiPad Air(M2、M3、M4)、13インチiPad Air(M2、M3、M4) iPad Air(第3世代)以前
11インチiPad Pro 11インチiPad Pro(第3世代、第4世代)、11インチiPad Pro(M4およびM5) 11インチiPad Pro(第1世代、第2世代)
12.9/13インチiPad Pro 12.9インチiPad Pro(第5世代以降)、13インチiPad Pro(M4およびM5) 12.9インチiPad Pro(第4世代)以前

左の列はAppleの一覧をそのまま写したものです。右の列は、その一覧に名前が無いモデルを当方が整理したもので、Appleが「対象外」として並べているわけではありません。右の列に自分のモデルがあった方は、アップデートでは変わりません——対象外だったときの道へ進んでください。

この一覧はiPadOS 18版・26版・27版のそれぞれに用意されています。当方が3つを開いて比べたところ、18版は新しい世代(M4・M5)の記載が無いだけで、対象外になる線は同じでした(同日確認)。古いOSのままでも、新しいOSに上げても、使える機種の線は動きません。

では、なぜ「最新にアップデートしたのに出ない」が起きるのでしょうか。

2. OSの対応表と、文字起こしの対応表は別のもの

Appleは「iPadOS 18に対応しているiPadのモデル」「iPadOS 27に対応しているiPadのモデル」という一覧も別に出しています。この2つの一覧と、文字起こしの一覧は中身が違います。OSは入るのに文字起こしだけ対象外、という機種が9つあります(2026年10月18日確認)。

モデル iPadOS 18が入る iPadOS 27が入る 文字起こしの一覧に在る
iPad(第9世代) ○ ○ ×
iPad(第8世代) ○ × ×
iPad(第7世代) ○ × ×
iPad mini(第5世代) ○ × ×
iPad Air(第3世代) ○ × ×
11インチiPad Pro(第1世代) ○ × ×
11インチiPad Pro(第2世代) ○ ○ ×
12.9インチiPad Pro(第3世代) ○ × ×
12.9インチiPad Pro(第4世代) ○ ○ ×

太字の3機種は、最新のiPadOS 27に上げられるのに、文字起こしの一覧には入っていません。「アップデートすればボタンが出る」ではない、ということです。

実際にこの状態の訴えが、Appleのサポートコミュニティにも残っています。2026年4月22日の投稿「iPadのボイスメモ 文字起こしボタンが表示されない」(iPadOS 26)には「最新にバージョンアップしても、ボイスメモで文字起こしのボタンが表示されません」と書かれ、「私もです」が27件付いています。投稿者は最後に「第9世代なので対応していないことがわかりました。バージョンアップすればできるわけではないことがわかりました」と書いて、スレッドは終了しています(2026年10月18日確認)。これはユーザー同士の投稿で、Apple公式の回答ではありませんが、上の表と同じ結論に着いています。

では、一覧にモデル名があるのにボタンが出ない場合は何を見ればよいのでしょうか。

3. 一覧に在るのに出ないとき——確認する4つ

Apple自身が、判定のしかたをメモアプリ側のヘルプにはっきり書いています。iPadユーザガイド「iPadの『メモ』でオーディオを録音して文字に起こす」から(2026年10月18日確認)。

「注記: 対応する言語で話されている内容が、自動的に文字に起こされます。(文字起こしのボタン)が表示されない場合は、お使いのiPadが最低要件を満たしていないか、対応する言語を検出していません」

機種が一覧に在るなら、残るのは次の4つです。

見るところ 公式に書かれている条件
OSのバージョン 「iPadOS 18以降では、オーディオ録音で話されている内容をボイスメモでテキストに文字起こしすることができます」。「設定」→「一般」→「情報」で確認し、18より前なら「ソフトウェアアップデート」へ
話されている言語 ボイスメモ側は話されている内容の言語が条件。日本語を含む10言語(英語のすべてのバリアント、スペイン語、ポルトガル語、イタリア語、フランス語、ドイツ語、日本語、韓国語、簡体字中国語、繁体字中国語)
本体の言語設定(メモアプリのみ) メモ側は条件の書き方が違い、「デバイスの言語が英語、スペイン語、……日本語、……に設定されている場合に利用できます」。本体の表示言語を対応外にしている方は、ここを戻すとボタンが出る可能性があります
国や地域 ボイスメモの注記に「一部の国や地域ではご利用いただけません」。どの国や地域かの一覧は、当方が探した範囲では見つけられませんでした

ボタンの場所も、公式の手順では2段になっています。録音中は録音画面でボタンをタップすると「波形が一時的に非表示になり、最新の単語が強調表示された文字起こしが表示されます」。録音後は「録音をタップ」→表示されたボタン→「文字起こし」の順で、録音の一覧からいきなり文字が出るわけではありません(公式ページはアイコンの画像で示されています。同日確認)。テキストを選んで「コピー」で、メールやほかの書類に貼り付けられます。

読者iPadOS 17のときに録った古い録音はどうなりますか?
編集部公式は「以前のバージョンのボイスメモ(iPadOS 17以前)で録音されたデータを開くと、発話が録音されている場合は、ボイスメモによる文字起こしが自動的に行われます」と書いています(2026年10月18日確認)。録り直す必要はありません。

ここでもう1つ、多くの方が引っかかる条件があります。「M1以降」です。

4. 「M1以降じゃないと無理」は、別の機能の条件

iPadで「対応機種」を調べるとiPad mini(A17 Pro)およびM1以降という線が出てきます。これはApple Intelligenceの対応機種で、文字起こしそのものの条件ではありません。Appleは同じボイスメモのページの中で、この2つを別々に書き分けています(2026年10月18日確認)。

機能 公式が書いている条件
文字起こしそのもの iPadOS 18以降+「文字起こしに対応しているモデル」の一覧(§1)
文字起こしを要約・推敲する作文ツール 「iPadOS 27以降のApple Intelligenceは、Apple Intelligenceが有効になっているiPad mini(A17 Pro)およびM1以降を搭載したiPadモデルで使用できます」

見てのとおり、文字起こしの一覧はチップ名(M1など)ではなく世代名で書かれています(iPad(第10世代)、iPad mini(第6世代)、iPad Air(第4世代以降)……)。自分のiPadがM1かどうかを調べる必要はありません。「設定」→「一般」→「情報」のモデル名を§1の一覧と照らすだけで決まります。「M1以降」が要るのは、文字起こしを要約・推敲するほうの機能です。

5. 対象外だったときの道——壁は「月の合計」ではなく「1回あたり」

モデルが一覧に無いなら、そのiPadは標準機能では文字起こしできません。買い替え以外では、アプリに任せることになります。

ただし、無料のアプリは「月の合計」ではなく「1回あたり」で切れるのが実際の壁です。Nottaのフリープランは「文字起こし時間:120分/月」「1回につき3分まで文字起こし可能」「ファイルインポート:50個/月」「AI要約:10回/月」で、クレジットカードの登録は不要と書かれています(Notta公式の料金ページ・2026年10月18日確認)。

つまり60分の授業や会議を入れても、無料で読めるのは先頭3分ぶんです。長い録音を1本まるごとテキストにしたい段に来たら、無料枠の中には収まりません(そこから先は、1回5時間まで・1800分/月のプレミアムで月額換算¥1,185・総額¥14,220税込の12ヶ月分一括払い。同ページ・同日確認)。

※以下のリンクから成果対象となるのは、PCのWeb版での決済(プレミアムプランおよびビジネスプラン)のみです。スマートフォンやアプリからの申し込みは対象外となりますのでご注意ください。

Notta

※申込と契約の管理はPCのWeb版から行うのが確実です(スマホのアプリから申し込むとApple ID・Google Play経由の課金になり、解約の手順も変わります。2026年9月30日に公式の料金ページで確認)

標準機能で0円のままどこまでできるかはiPadの文字起こしは無料でどこまでできるかに、録音そのものが途中で止まる話はiPhoneのボイスメモの文字起こしが途中で止まるときに、何分まで録れるかはボイスメモは何分まで録音できるかにまとめています。手元の動画を文字にしたい場合は動画の文字起こしをiPhoneで無料でやる方法が近いです。

2026年10月18日の訂正: この記事は10月17日の公開時、「Appleは対応機種の一覧を公開していない」と書いていました。一覧は公開されています。公式ページの注記にある「対応しているモデル」という語がリンクになっていて、その先の別ページに一覧が置かれているのを当方が見落としていたためです。10月18日に一覧を一次で確認し、記事全体を書き直しました。

データ確認日: 2026年10月18日。出典はApple公式「iPadユーザガイド」の各ページ——「iPadでボイスメモの文字起こしを表示する」(iPadOS 18版・26版・27版)、「文字起こしに対応しているモデル」(同18版・26版・27版)、「iPadの『メモ』でオーディオを録音して文字に起こす」、「iPadOS 18に対応しているiPadのモデル」、「iPadOS 27に対応しているiPadのモデル」——およびApple サポートコミュニティの投稿1件(2026年4月22日・ユーザー同士の投稿)、Notta公式の料金ページ。確認できていないこと: ①利用できない「一部の国や地域」がどこか(上記のページに一覧は見つけられませんでした) ②一覧に無い機種で、言語や地域を変えればボタンが出るのか(公式は「最低要件を満たしていないか、対応する言語を検出していません」と2つを並べて書いているだけです) ③日本語での実際の精度(当サイトはiPadの実機で検証していないため、公式の記載までしか書けません)。仕様・料金・対応言語は変更される場合があります。利用前に必ず公式ページでご確認ください。

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