PDFを訳すとレイアウトが崩れるのは、中身の99%が段組の中にあるからです【2026年11月3日 実測】

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結論! 崩れているのは翻訳ではなく、文字を取り出した時点の位置です。文書1本を数えたら、行2,069本のうち左右をまたぐ全幅の行は20本だけ。残り99.0%が段組の中にありました。
数字: 99.0%。1列の文章として扱った瞬間に消える部分です。
最初の一歩: 手元のPDFを開いて、本文が2列に分かれているページがあるかだけ見る。あれば、テキストに変換する道は使えません。
⚠ スマホから来た人へ: Google翻訳のドキュメント翻訳は「小さい画面とモバイルではサポートされていません」と公式が書いています。2026年11月3日に確認しました。

訳したら読めなくなった。悪いのは翻訳の精度ではなく、文字を取り出した時点で順番と位置が消えていることです。どれくらい消えるのかを数えました。

※ 公式が「レイアウトそのまま翻訳」と書いているサービスを先に見たい人は、Languiseの公式ページへ。無料の口がどこで閉じるかは、下に続きます。

崩れる量を数えた——行2,069本のうち、全幅は20本

arXivで公開されている2段組の文書1本をダウンロードして、PDFから文字を取り出す道具で行の位置を数えました。16ページ・775,166バイト・2026年11月3日に取得。

数えたもの この文書1本
段組の中にある行 2,049行
全体の99.0%
ページの左右をまたぐ全幅の行 20行
表として検出された場所 19か所
貼られた画像38枚の領域に
重なる文字
合計111字
取り出し順で右の列から
左の列へ戻った箇所
26

読み方は3つです。

  • ほぼ全部が段組の中にある。左右のどちらかに属する行が99%。「1列の文章」として扱った瞬間に、どちらの列の話なのかという情報が落ちます。
  • 図の中の文字は、出てきません。画像38枚の領域に重なる文字は合わせて111字でした。図の軸の名前、矢印の横の一言、写真の中の注意書き——これらは文字として取り出されないので、訳す対象にも入りません。
  • 順番自体は、意外と保たれていました。右の列から左の列へ戻った箇所は26。2,049行のうちの26です。「文章がぐちゃぐちゃに混ざる」よりも、表と図が本文に紛れ込むほうが実際の壊れ方でした。

では、見た目を保つ道はどこに残っているのか。

無料の口は、サイズでは閉じない。閉じるのは画面と件数

公式ページで確認しました。いずれも2026年11月3日の表示です。

入るサイズ 無料でできる数 スマホ
Google翻訳
ドキュメント
10MBまで
PDFは300ページ以下
公式に数の記載なし 非対応
小さい画面とモバイルは対象外と明記
DeepL
無料版
5MBまで 1か月に1件 記載を確認できず

16ページ・775KBの文書は、サイズではどちらにも入ります。スマホで来た人は、入口そのものが開きません。パソコンを開くまで、この道は待ちです。

そして無料で1本通したあとも、同じ条件で来月また止まります。月1件という線は、文書の中身では動きません。

図表のある文書を、毎月いくつも訳す人へ

崩れたレイアウトを人の手で戻す作業は、原文と訳文を並べて、表のセルを1つずつ照らし合わせる仕事になります。失うのはお金だけではありません。部品表の数値がどの行に属するのか確かめ直す時間は、配ったあとには戻ってきません。

公式サイトに「レイアウトそのまま翻訳して要約・解説」と書いているサービスが1つあります。Languiseです。英語論文・海外特許・技術資料を、PDFの見た目を保ったまま訳して要約する、という書き方でした。2026年11月3日に公式サイトで確認しています。

入れられるファイルは、公式サイトの入力欄に「TXT、PDF、Word、Excel、PowerPoint」と並んでいました。同日の表示です。

図と表が入った文書を月に何本も開くなら、先に試すのはLanguiseです。無料の側で自分の1本を通してみて、表のセルが残るかどうかだけ見れば決まります。

▼自分のPDFを1本、レイアウトのまま投げてみる

無料で試せる!面倒な翻訳・校正・要約を自動化【Languise】

プランの中身はLanguiseの料金を公式で確認した記事にまとめています。公式が料金表を公開していないため、分かっている範囲だけです。

確認できていないこと

  • 訳した結果のレイアウトは、当方は見ていません。各サービスの出力を並べた比較は持っていません。上の数字は、翻訳前のPDFの構造を数えたものです。
  • Google翻訳がPDFをどの形式で返すかは確認していません。公式ヘルプは「翻訳を表示」か「翻訳をダウンロード」のどちらが出るかは形式によって異なる、としか書いていません。
  • Languiseの無料枠が何ファイル・何ページまでかは、公式サイトで確認できませんでした。料金表そのものが公開されていません。
  • 数えたのは2段組の文書1本だけです。1列の報告書や、スキャンした紙の書類では数字が変わります。スキャンのPDFは文字が入っていないので、そもそも取り出せる文字が0です。

今夜できること: 訳したいPDFを開いて、本文が2列になっているページを1枚探す。見つかったら、テキストに変換する道は最初から外す。それだけで、やり直し1回ぶんが消えます。

確認日と出典

Google翻訳 ヘルプ「ドキュメントやウェブサイトを翻訳する」
https://support.google.com/translate/answer/2534559?hl=ja (2026年11月3日確認)

DeepL 料金ページ(無料版の文書ファイル翻訳の行)
https://www.deepl.com/ja/pro (2026年11月3日確認)

Languise 公式サイト
https://languise.com/ (2026年11月3日確認)

実測に使ったPDF: arXiv:1810.04805(2026年11月3日にダウンロード・16ページ・775,166バイト)

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