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朝に目の高さで合わせた画面が、午後には少し下にある。手で押し上げると、また少しずつ落ちてくる。アームの関節が緩んだように見えますが、締めるのは関節ではありません。
必要な工具は3mmの六角レンチ1本。アイオーデータ、ニューライフ、センチュリーの3社が、それぞれの公式ページで同じ所を指していました。
0円でできる最初の一歩は、画面を付けたままアームを畳んで、関節に小さな六角の穴が開いているか見ることです。そこが調整の穴です。
ただし、そのネジを回しても止まらない形が、公式に4つ並んでいました。3つは工具の話ではありませんでした。
回す向きは、メーカーで書き方が違う
アイオーデータのQ&Aは、DA-ARMS4についてこう書いています。「ディスプレイの重みでアームが下がる場合は、アームのガススプリングの強さを調整します。ディスプレイが重く、アームが下がってしまう場合は『+』へ。ディスプレイが軽く、アームが上がってしまう場合は『-』へ六角レンチでまわします」。
ニューライフのピタっとアームは、同じことを向きで書いています。「勝手に『上がる』場合は、左回しするとバネが弱くなります。勝手に『下がる』場合は、右回しするとバネが強くなります」。工具は「3mm六角ドライバ」で、同サイズの六角レンチでも可、ホームセンターで入手可能、と書かれています。
一方は「+」と「-」の印、もう一方は左右の回し方。やることは同じで、下がるなら強くする側です。どちらの印が付いているかは手元の説明書で確かめる所になります。ニューライフのページには「強力なバネですので勢いよく広がる場合が有ります。ご注意下さい」という注意も付いていました。
ここで1つ答えてください。前に調整したとき、画面はアームに付いたままでしたか。
回しても止まらない形が、公式に4つ並んでいる
センチュリーはガス圧式4軸デュアルモニターアームのFAQに、止まらない場合の質問を並べています。中身はほとんど工具の話ではありません。
一番弱くしてもアームが一番上まで上がってしまう。公式の答えは「モニターを取り付けていない状態でアームの調整を行っていませんか? ガス圧はそれぞれのモニターの重さに合わせて調整を行う必要がありますので、モニターやケーブルの取り付けを行った状態で調整してください」。画面を外して調整すると、必ず外れます。
固くて六角レンチが回せない。「六角レンチの短い辺を取り付けて、長い辺を持って回すと力が入れやすいです」。画面が邪魔で手が入らないなら、そのときだけ一時的に外す、とも書かれています。
少しなら動くが、大きく動かすと動かない。これはバネではなく配線でした。「稼働にともなうケーブルの余裕が少なくて、引きつっている可能性があります。各関節部ですこし余裕があるようにケーブル配線を行ってください」。
関節の動きがわるい。付属の六角レンチで関節部を調整し、変わらなければ関節を外してゴミの付着を見る。そして「オイル等はプラスチックをいためる場合がありますので使用しないでください」。潤滑剤をさす前に読む1行です。
4つのうち3つは、アームの不良ではなく手順の話です。工具が手元に無いか、短い辺を持って回していたなら、ここで解決します。
それでも止まらないなら、残っているのは重さのほうです。
耐荷重には下限がある
見落とされるのは上限ではなく下限でした。センチュリーの同じFAQは「1本のアームにつき2〜10kgのモニターが取り付け可能です」と書いています。2kgが下限です。サンワダイレクトの100-LAC008は「耐荷重:1から15kg」で、注記に「モニター重量(スタンドを除く)が1kg未満、VESA規格 200×200mm以上には対応しておりません」とあります。
軽すぎる画面は上がり、重すぎる画面は下がります。どちらも調整ネジの範囲の外なので、何回回しても止まりません。自分の画面の重さは、スタンドを外した本体だけの数字で見ます。カタログの重量がスタンド込みの値だと、1kg前後ずれます。
範囲の内側でも外れる場合があることも、公式に書かれていました。高千穂交易の選び方ページは「耐荷重は一般的なPCモニターを想定しており、縦型ディスプレイなど形状や重心により、耐荷重範囲内であっても設置できない場合があります」。画面を縦に回して使っている人は、ここに当たります。
締め直せば止まります。ただし同じ条件で、また下がります。画面を買い替えた日、ケーブルを1本足した日に、釣り合いはまたずれます。年に何度か回す物として置いておく話です。
次も落ちてくると困る人へ
下がるアームは壊れないので、締め直しながら何年でも使えます。失うのは画面の位置ではなく、位置が勝手に変わらないという前提のほうです。会議の途中で1cm落ちた日は、戻した3秒ではなく、そのあとずっと画面の端を見ています。
やり方は3つに分かれます。
| やり方 | いくら | 向く人 |
|---|---|---|
| 付属の六角レンチで締め直す | 0円 | 付属の工具が手元にあり、画面の重さが耐荷重の範囲内 |
| 長いレンチを1組 買い足す(買い切り) | ¥1,790 9本組なので1本あたり199円 |
付属のレンチを失くした。短くて力が入らない |
| 耐荷重の範囲が広いアームに替える | ¥9,980〜 | 画面が1kg未満、または耐荷重の上限を超えている |
金額は2026年11月4日に楽天市場で表示されていた価格です。下のカードは毎朝取り直しています。
真ん中を推します。アストロプロダクツのHEXレンチセット ミリ ロング 9本組は、入組サイズが1.5・2・2.5・3・4・5・6・8・10mm。ニューライフが名指ししている3mmが入っていて、センチュリーが書いている「長い辺を持って回す」ができるロングタイプです。材質はクロムバナジウム、ホルダー付き。商品ページには「特に細いサイズは、曲がりやすく折れやすいので、力の掛け過ぎに注意してください」という注意が付いています。同日に商品ページで確認しました。
価格・在庫・写真は 2026-11-04 に楽天市場から取得したもので、毎日更新しています。最新は各商品ページで確認してください(PR)。
画面の重さが耐荷重の外に出ているなら、レンチでは止まりません。範囲が広い側に替える1本は、耐荷重が「1から15kg」と範囲で書かれている物になります。
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アームは下がることで、正しく仕事をしている
公式に並んだ4つの対処のうち、3つは道具ではなく手順の話でした。力の入れ方、配線の余裕、画面を付けたまま回すこと。つまり下がっているアームは、ほとんどの場合こわれていません。
残った1つが重さで、そこで必要になるのはあなたの画面が何kgかという1つの数字です。1kgなのか8kgなのか。毎日見ている物なのに、たいてい答えられません。アームは、持ち主が知らない数字のぶんだけ下がります。
これから買う人で、カウンターバランスとポールマウントの違いで止まっている場合は、同じ言葉が反対の意味で売られている話にまとめました。
出どころ:アイオーデータ Q&A「ディスプレイの重みでアームが下がる場合の対処方法」Q&A番号30824・対象製品DA-ARMS4 https://www.iodata.jp/support/qanda/answer/s30824.htm/ニューライフ「ピタッとアームが勝手に下がる(上がる)場合の調整方法」https://www.lifegreen.co.jp/report/MANUAL/JTF_Countermeasure/index.html/センチュリー「ガス圧式4軸デュアルモニターアーム CGMA-4A2MWH についてのFAQ」https://www.century.co.jp/support/faq/cgma-4a2mwh-faq.html/高千穂交易「5分読めばわかる!モニターアームの選び方」https://www.takachiho-kk.co.jp/prod/mechanical/monitorarm/howtoselect//工具とアームの価格・仕様は楽天市場の商品ページ(アストロプロダクツ HEXレンチセット ミリ ロング 9本組・サンワダイレクト 100-LAC008)。いずれも2026年11月4日に確認しました。当サイトで実際にアームを調整して測った記録はありません。回す向きと回転量は製品ごとに違うので、手元の取扱説明書を優先してください。