聞き返されるのはイヤホンのせい? 売れている30件のうち、通話の時間を書いていたのは0件でした

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会議の途中で「すみません、もう一度」と言われる。こちらは普通に話しているのに、相手の側では切れている。イヤホンを疑いますよね。

それで「通話 音質 ランキング」を調べると、順位が並びます。ハイレゾ対応、LDAC対応、20Hzから40,000Hz。

その数字を控えて、メーカー公式の仕様表を5機種ぶん開いてみました。すると、順位の根拠に使われている数字が、どれも通話の行ではありませんでした。

結論! 通話で見る行は「連続通話時間」と「マイクが口元に来るか」の2つ。2026年11月7日、楽天市場で「イヤホン 通話 音質」を売れている順に30件、商品名と商品説明を読むと、再生時間の数字は19件が書いていて、連続通話の時間を数字で書いた商品は0件でした。公式の仕様表でも、通話の行を持っていたのは5機種のうち2機種。どちらが上かは、音の良し悪しでは決まりませんでした。
先に1つだけ。0円・10秒: 買い物かごへ入れる前に、商品ページを「連続通話」で検索してください。スマホならページ内検索、パソコンなら Ctrl+F です。出てこなければ、その商品は通話の時間を名乗っていない側です。

▼社内AIのイチオシ。通話の時間が、音楽再生の時間より長い1機種です

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1. 再生時間は19件が書いて、通話の時間は0件でした

2026年11月7日、楽天市場の商品検索で「イヤホン 通話 音質」を売れている順に30件取り、商品名と商品説明の全文を読みました。全体は14,879件、価格は1,000円から17,880円で、中央は2,580円です。

  • 再生時間の数字を書いた商品は19件
  • 連続通話の時間を数字で書いた商品は0件。「連続通話」という語だけでも1件です
  • LDAC・ハイレゾ・AAC・LC3のどれかを書いた商品は11件
  • ENC・cVc・DSP・ビームフォーミングのどれかを書いた商品は14件
  • マイクが何本あるかを書いた商品は0件

語を替えても同じでした。「ワイヤレスイヤホン 通話 マイク」で30件取ると、再生時間は21件、連続通話の数字は1件、マイクの本数は1件です。

通話のために探している棚で、通話の数字だけが抜けています。書かれているのは、音楽を何時間聴けるかと、どのコーデックに対応しているかです。

2. 検索語に「ランキング」を足すと、12件はイヤホンではありません

同じ日に「イヤホン 通話 音質 ランキング」で検索すると、全体が49件まで落ちます。上から30件の中身です。

  • 商品名に「ランキング」か「1位」が入っている商品が29件
  • イヤホン変換アダプターかイヤホンジャック変換が12件。イヤホン本体ではありません
  • 連続通話の時間を数字で書いた商品は、ここでも0件
  • 価格は480円から3,480円。中央は1,680円です

「ランキング」という語に売り場が返してくるのは、順位を名乗る札です。読者が探している順位と、商品名に貼られた順位は、同じ言葉で別の物を指しています。

3. ソニーは40,000Hzの横に「A2DP」と書いています

では公式はどう書いているか。ソニーのWF-1000XM5の主な仕様を、2026年11月7日に読みました。伝送帯域の行はこうなっています。

伝送帯域(A2DP) 20 Hz – 20,000 Hz / 20 Hz – 40,000 Hz(LDAC 96 kHz sampling 990 kbps)
ソニー公式サイトのWF-1000XM5 主な仕様より。2026年11月7日に当サイトが取得

A2DPは音楽を流すための決まりで、同じ表の対応プロファイルの行には、A2DPと並んでHFPが載っています。HFPがハンズフリー通話の側です。つまり40,000Hzという数字は、音楽の側に付いた数字だと、メーカー自身が括弧で書き分けています。そしてHFPの側には、帯域の数字がありません。5機種の仕様表を読んで、通話の帯域を数字で書いていたメーカーは1つもありませんでした。

そのうえでソニーの表には、他社にあまり無い行があります。電池持続時間の連続通話時間が、ノイズキャンセリングをオンで最大6時間、オフで最大7時間。音楽の連続再生はオンで8時間、オフで12時間です。通話のほうが短い、と公式が書いています。

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4. テクニクスは再生時間を4本出して、通話の行は0本です

テクニクスのEAH-AZ100の公式スペックは、再生時間をコーデックごとに分けて出しています。2026年11月7日に読んだ数字です。

  • AACで約10.0時間、SBCで約8.0時間、LDACで約7.0時間、LC3で約5.0時間。いずれもノイズキャンセリングをオンにしたイヤホン本体のみ
  • 連続通話時間の行は、公式スペックにありません
  • パナソニック公式の仕様・詳細情報にはマイクの行があり、書かれているのは「モノラル、MEMSマイク」。本数ではありません
  • 伝送帯域は20Hz~40,000Hz。ソニーと違って、こちらには括弧の注記が付いていません

音質で上を狙うほど、コーデックの行は細かくなります。細かくなるのは再生時間の側だけで、通話の行は増えません。

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5. 5機種を並べ替えました。順位は「公式が通話について数で書いた行の本数」で決めています

順位の付け方を先に書きます。公式の仕様表が通話について数字で書いた行が多い順。同じ本数なら、通話の時間が音楽再生の時間より長い側を上にしました。0本のなかは、マイクについて数が書いてある側を上です。音の良し悪しは当サイトでは測っていないので、順位に入れていません。

順位 機種 公式が通話について数で書いた行 マイクについて公式が書いていること 音楽再生の行
1 Shokz OpenComm2
2025 Upgrade
2本
最大16時間の連続通話
5分の充電で最大2時間の通話
DSPノイズキャンセリングのブームマイク
口元に配置すると明記。本数は書いていない
最大8時間の音楽再生
通話のほうが長い
2 ソニー
WF-1000XM5
2本
連続通話 最大6時間
ノイズキャンセリングをオフで最大7時間
マイクの行が無い
ドライバーユニット8.4mmのみ
最大8時間
オフで最大12時間
3 Anker
Soundcore P40i
0本 6つのビームフォーミングマイクとAI
製品仕様の表ではなく、特長の文のほうに書いてある
最大12時間
ケース込みで最大60時間
4 Apple
AirPods Pro 3
0本
仕様にあるのは再生時間だけで4本
デュアルビームフォーミングマイク
仕様のセンサーの欄にある
最大8時間
コーデックの行は無い
5 Technics
EAH-AZ100
0本 モノラル、MEMSマイク
本数は書いていない
AAC約10.0時間
LDAC約7.0時間
コーデックごとに4本

出典: Shokzは jp.shokz.com のOpenComm2 2025 Upgrade製品ページ、ソニーは sony.jp のWF-1000XM5 主な仕様、Ankerは ankerjapan.com のSoundcore P40i製品ページ、Appleは apple.com のAirPods Pro 3の仕様、テクニクスは jp.technics.com のスペックと panasonic.jp の仕様・詳細情報。5つとも2026年11月7日に当サイトが取得しました。公式の表記は予告なく変わります。

この5機種で、名前に「音質」が付く技術をいちばん多く持っているのは下の2機種です。そして通話の行を持っているのは上の2機種でした。

ここで1つだけ自分に聞いてください。1日の通話や会議は、合わせて1時間を超えますか。超えないなら、順位は気にしなくて大丈夫です。今のイヤホンで足りています。超える人は、次の節だけ読んでください。

6. 1本選ぶなら、通話の時間が音楽より長い機種です

毎日Web会議がある人の1本はShokz OpenComm2 2025 Upgradeです。2026年11月7日のShokz公式サイトで、税込22,880円。音が良いからではありません。公式が通話の時間を音楽再生の2倍で書いている機種が、この5つで1つだけだからです。

理由はもう1つあります。マイクが棒の先に付いていて、口元まで回せます。ノイズ低減の強さはメーカーが自分の試験室で測った数字ですが、マイクと口の距離は、誰が測っても同じです。公式ページは、折りたたんで後ろへ逃がせることと、独立したミュートボタンがあることも書いています。

安い側で足りる人もいます。Anker Soundcore P40iは、Anker公式ストアで税込7,990円。通話の行は持っていませんが、特長の文に6つのビームフォーミングマイクと書いてあります。1万円を超えたくない人は、こちらで止めて構いません。

Anker Soundcore P40i (Bluetooth 5.3)

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どちらも、聞き返される原因が電波や場所のほうにある日には効きません。

7. 次も聞き返される人へ

イヤホンを替えても、同じ場所で同じ時間に会議をすれば、また同じことが起きます。失うのは22,880円ではありません。言い直しているあいだの、会議の前半です。

上を見ると、同じ日の楽天市場でテクニクスのEAH-AZ100が税込39,963円。音質の最上位を買っても、通話の行は0本のままです。選び方は3つに分かれます。

どうするか 払う額 残る問題
0円のまま。通話の時間を名乗っていない商品を買い足さない 0円 聞き返される回数は変わらない
通話専用機を1つ。Shokz OpenComm2 2025 Upgrade 22,880円 税込
保証の2年で割ると1日31円
音楽は8時間で切れる
低音は骨伝導の分だけ弱い
音質の最上位。Technics EAH-AZ100 39,963円 税込
2年で割ると1日55円
通話の行が0本
マイクは本数の記載が無い

価格は2026年11月7日。OpenComm2はShokz公式サイト、EAH-AZ100は楽天市場のPanasonic Store Plus 楽天市場店で確認しました。保証はShokz公式が2年と書いています。通販の値段は毎日動きます。

1つ選ぶなら、真ん中です。1日31円で消えるのは、相手に「もう1回お願いします」と言わせる側の条件のうち、イヤホンの分だけです。残りは場所と電波で、それは買い物では直りません。

▼社内AIのイチオシ。通話の行を2本持っている1機種です

Shokz OpenComm2をAmazonで探す/楽天市場で探す

確認していないこと。そのまま残します

  • 当サイトは、この記事の5機種を1つも持っていません。音、相手にどう聞こえるか、付け心地は測っていないので書いていません。ここにあるのは公式の仕様表と売り場の表記だけです
  • 通話の音質そのものを比べる数字は、どこにもありませんでした。各社が出しているノイズ低減の数字は、それぞれの試験条件で測ったものです。条件が違う数字は並べても順位になりません
  • この順位は「公式が何を書いているか」の順位です。書いていないことが性能の低さだとは言えません
  • 30件という数は、その日の並びです。楽天市場の並びは毎日変わります。同じ語で明日数えると内訳は変わります
  • Amazonの値段と在庫は本文に書けません。Amazonアソシエイト運営規約で決まっているためで、どちらが安いかの比較も当サイトではしていません

数えていていちばん可笑しかったのは、30件の売り場で0件、公式の5機種で2機種という割合のほうです。相手に声が届いたかどうかは、聞いている人の耳の中にしか無くて、仕様表には最初から居ません。それでも棚には順位が並んでいて、その順位が数えているのは、音楽を何時間聴けるかです。買う側も売る側も、確かめようのない物の代わりに、確かめられる物を数えています。

この記事の数は、楽天市場の商品検索API(楽天ウェブサービス)で「イヤホン 通話 音質」「イヤホン 通話 音質 ランキング」「ワイヤレスイヤホン 通話 マイク」をそれぞれ売れている順に30件、2026年11月7日に取得して、商品名と商品説明から数えたものです。仕様は同日に各メーカーの公式ページから取得しました。公式の表記と価格は予告なく変わります。本記事のリンクには広告が含まれます。

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