Wordの文字起こしは「無料」ではない——要るものと、月300分の上限と、途中で止まる理由【2026年9月25日 公式確認】

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この記事の結論
Wordの文字起こし(トランスクリプト)は、Microsoft 365のサブスクリプションが要ります。単体で買ったWordや無料のWebアカウントだけでは使えません。持っている人の上限は、アップロードした音声で1か月300分です。
最初の一歩: 自分のWordに機能があるかは、[ホーム]→[ディクテーション]の▼を開いて[トランスクリプト]があるかを見るだけで分かります。開いて見るだけなので無料ですし、何も変わりません。

出典はMicrosoft公式サポート「レコーディングの文字起こし」で、2026年9月25日に日本語版・英語版の両方を取得して確認しました。以下の数字と条件はすべてこのページの記載によります。当サイトはこの機能を実際に動かして試してはいません(検証できる商用テナントのMicrosoft 365環境を持っていないため)。

まず「無料か」から——無料ではありません

公式は「Microsoft 365 サブスクリプションを持つユーザーは…」という書き出しで上限を説明しています。つまりサブスクリプションが前提です。加えて、ページの先頭にこう注記があります。

この機能は現在、商用テナントの Windows 上の Word for Microsoft 365 でのみ使用できます。 政府機関テナントの文字起こしは、Web 用 Word でのみ使用できます。

英語版も同じことを書いています(「only available in Word for Microsoft 365 on Windows in Commercial Tenants」)。日本語版と英語版で食い違いはありませんでした。

ただし「商用テナント」に個人向けのMicrosoft 365 Personal / Familyが含まれるかは、このページの文字だけでは判別できません。「Commercial Tenants」はMicrosoftがクラウドの環境を分けるときの言い方で、対になっているのは「Government tenants(政府機関テナント)」です。「個人向けは対象外」と確認できたわけではありません。当サイトからは、ここまでしか言えません。

では、使える人の上限はどれだけでしょうか。

上限は「1か月300分」。1ファイルあたりではありません

解説記事では「1ファイル最大300分」という説明を見かけますが、公式の原文は月あたりの合計です。

持っているもの アップロードした音声の上限
Microsoft 365 サブスクリプション 1か月あたり最大300分
Microsoft Copilot ライセンス 1か月あたり最大30,000分

ここでもう1つ、見落とされやすい条件があります。公式が上限を書いているのは「アップロードされた音声」についてだけです。Wordで直接録音するぶんの上限は、このページには書かれていません。「上限が無い」とは書いていないので、当サイトは「記載が無い」とだけ書きます。

扱える形式は.wav / .mp4 / .m4a / .mp3。対応は80以上のロケールで、日本語(日本)は入っています。話者は自動で分けられ、「Speaker 1」「Speaker 2」というラベルが付きます。

条件は分かった。それでも途中で止まる、という人はどうすればいいのでしょうか。

「途中で止まる」——公式に理由が書いてあります

公式の手順には、同じ注意が2回出てきます。

  • 録音中: 「録音中は トランスクリプト ウィンドウを開いたままにしておいてください。」
  • 文字起こしの処理中: 「文字起こしの作成中は、[文字起こし] ウィンドウを開いたままにします。」

つまり、ウィンドウを閉じると止まります。ただし公式は続けて「他の作業を自由に行ったり、ブラウザーのタブやアプリケーションを切り替えたりして、後で戻ることができます」とも書いています。閉じてはいけないのはトランスクリプトのウィンドウだけで、パソコンから離れてはいけないわけではありません。

もう1つ、消える側の仕様があります。1つのドキュメントに保存できるトランスクリプトは1つだけで、新しく作るといまのものが削除されます。文書に貼り付け済みの部分は残りますが、ウィンドウの側は消えます。

読者録音した音声は、どこに行くんですか?
編集部公式は「録音は、OneDrive の[トランスクリプトされたファイル]フォルダーに保存されます」「そこで削除できます」と書いています。つまりローカルではなくOneDriveに上がります。文字起こしそのものについては「トランスクリプトが完了すると、音声とトランスクリプトの結果は Microsoft のサービスによって保存されません」とあります。OneDriveに残るファイルと、処理のために送られたデータは別物なので、混ぜて読まないほうがいいです。
読者iPhoneやMacからは使えませんか?
編集部公式の「適用先」はWord for Windows / Web 用 Word / OneNoteで、上の注記はWindows上のWordに限っています。Mac版WordやiPad・iPhoneのWordアプリは、この一覧に入っていません。なお、iPhoneの標準ボイスメモが途中で止まる話は別の記事で扱っています(原因が違います)。

Microsoft 365を持っていない人はどうするか

ここは正直に書きます。「無料の文字起こしツールに乗り換えれば時間が増える」わけではありません。

たとえばNottaの無料プランは、1か月120分・しかも1回につき3分までです(2026年9月25日に公式の料金ページで確認)。Wordの月300分のほうが長く、1回あたりの長さにも制限の記載がありません。1時間の会議を丸ごと入れたいなら、無料プラン同士で比べるかぎりWordのほうが向いています。

だから乗り換える理由になるのは、時間ではなく条件のほうです。

  • Windowsパソコンが無い / Microsoft 365を契約していない → Wordの選択肢はそもそも出てきません
  • その場で、スマホで、話しながら見たい → Wordは録音を保存してから文字にする流れで、話している最中に画面へ出ません
  • 月300分では足りない → Copilotライセンス(30,000分)か、別の道具になります

この3つのどれかに当たる人は、有料プランの月あたりの時間と価格を見比べる段です。Nottaの場合、年払いのプレミアムが総額14,220円(税込)・月1,800分でした(同日確認)。当サイトはNottaを実際に契約して使ってはいませんので、使い心地については書きません。

▼プランと最新の無料枠を公式サイトで確認

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料金の内訳をもう少し細かく見たい場合はNottaの料金の記事に置いてあります。

当サイトの見方

「Wordで無料で文字起こしできる」という言い方は、半分しか合っていません。追加の支払いが要らないという意味では無料ですが、Microsoft 365を毎月払っている人にとっての「追加無料」であって、持っていない人には入口がありません。

そして、持っている人にとっては月300分は意外と使える枠です。無料の文字起こしサービスを探しに行く前に、まず自分のWordに[トランスクリプト]が出るかを見たほうが早い——これが今日の結論です。見るだけなら無料で、戻れます。

確認日: 2026年9月25日。出典はMicrosoft公式サポート「レコーディングの文字起こし」(日本語版・英語版の両方を同日取得)。上限300分・Copilotの30,000分・対応形式・対応ロケール・「ウィンドウを開いたままにする」・1文書1トランスクリプト・OneDriveへの保存は、すべてこの公式ページの記載によります。Nottaの無料120分(1回3分まで)および年間プレミアム総額14,220円(税込)・1,800分/月は、同日にNotta公式の料金ページで確認した値です。当サイトはWordのトランスクリプト機能もNottaも、実際に契約・操作して検証してはいません。「商用テナント」に個人向けMicrosoft 365が含まれるかは公式ページの記載からは判別できず、確認できていません(「対象外」と確認できたわけではありません)。仕様・価格・提供条件は変更される場合があります。

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