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電話の相手に「ちょっと聞こえにくい」と言われて、2,000円くらいのイヤホンを見にいく。商品名に「ENCノイズキャンセリング」と入っているほうが、良さそうに見えますよね。
その3文字は、売り場にはいくらでもあります。ところがイヤホンを作っている側のページを開くと、ぱったり消えます。
▼社内AIのイチオシ。公式が連続通話時間を数字で書いていた1本です
価格・在庫・写真は 2026-11-08 に楽天市場から取得したもので、毎日更新しています。最新は各商品ページで確認してください(PR)。
これで今日の1本は決められます。ただし電池は、話した分だけ減ります。最大5時間と書いてある機種で、2年後も5時間 話せるとは書いてありません。
その前に1つだけ自分に聞いてください。1回の電話は、30分を超えますか。超えないなら安い側で足ります。超える人だけ、次を読んでください。
1. 売り場の30件。ENCは6件、通話の時間は1件
3,000円以下で売れている30件は、安いほうが1,000円、高いほうが2,999円でした。商品名に書いてある語を数えると、こうなります。
| 商品名に書いてある語 | 30件のうち | 説明文まで入れると |
|---|---|---|
| ENC | 6件 | 7件 |
| CVC | 1件 | 3件 |
| 再生時間・連続再生 | 4件 | 18件 |
| 連続通話 | 1件 | 2件 |
| マイクの本数 | 0件 | 1件 |
| ビームフォーミング | 0件 | 2件 |
| 技適の注記 | 0件 | 3件 |
出典: 楽天市場の商品検索API(楽天ウェブサービス)。検索語「ワイヤレスイヤホン 通話 ノイズキャンセリング」・3,000円以下・レビュー件数の多い順に30件を2026年11月8日に当サイトが取得し、商品名と商品説明文の語を数えました。並びは毎日変わります。
再生時間は18件が説明文に書いています。通話の時間を書いているのは2件。ノイズキャンセリングを通話の売り文句にしている棚で、通話の数字はほとんど出てきません。
2. 作っている側の公式ページ4つ。ENCは0件
同じ日に、イヤホンを作っている会社の公式ページを4つ開いて、全文で数えました。
| 公式ページ | ENC | CVC | 連続通話の行 |
|---|---|---|---|
| Apple AirPods 4 の仕様 | 0件 | 0件 | 無し(再生時間の行は2つ) |
| ソニー WF-C510 の主な仕様 | 0件 | 0件 | 有り。最大5時間 |
| Anker Soundcore P30i | 0件 | 0件 | 無し(再生時間の行だけ) |
| Yealink UH35(法人向け) | 0件 | 0件 | 無し(マイクの数は書いてある) |
出典: apple.com/jp の AirPods 4 の仕様、sony.jp の WF-C510 の主な仕様、ankerjapan.com の Soundcore P30i、yealink.com の UH35 の製品ページ。4つとも2026年11月8日に当サイトが取得し、本文の全文で語を数えました。各社の表記は予告なく変わります。
4社とも、ENCという3文字を使っていません。売り場で6件が名乗っている語が、作っている側のページには1つも出てこない。それがこの日の数え方の結果です。
3. 公式が代わりに書いている行は、2種類だけ
ENCの代わりに何が書いてあるのか。読むと2種類に分かれました。
1つめはマイクの数と向きです。AppleはAirPods 4の仕様に「デュアルビームフォーミングマイク」と「内向きのマイク」を並べています。Yealinkは業務用のUH35について、マイクは2つでノイズを打ち消す、と書いています。数と置き方は検品できる書き方で、ENCはそうではありません。
2つめは連続通話時間です。ソニーのWF-C510は、電池持続時間の欄に連続通話時間として最大5時間と書いています。外音取り込みをオンにしてもオフにしても5時間で、数字は変わりません。同じ欄にある音楽の再生時間のほうが長い数字です。
AnkerのSoundcore P30iは、公式の製品仕様に再生時間(通常モードで最大10時間、ノイズキャンセリングで最大7時間)を書いていますが、通話の行はありません。5,990円の製品でもこうです。値段ではなく、どの行を載せるかの方針の差でした。
4. 0円のまま/通話の行がある1本/ENCを名乗る安い1本
失うのは、イヤホンの値段ではないですよね。「もう一度お願いします」と言わせているあいだの、相手の時間です。週に3回あれば、月に12回 戻ってきます。
選べるのは3つです。
| どうするか | 払う額 | 残る問題 |
|---|---|---|
| 0円のまま。イヤホンを外して、スマホを口元に近づけて話す | 0円 | 手がふさがる。歩きながらはできない |
| 通話の行がある1本。ソニー WF-C510 | 8,910円 税込・楽天市場 1年(365日)で割ると1日24円 |
連続通話は5時間で切れる 音が相手にどう届くかは、仕様表には書いていない |
| ENCを名乗る安い1本 | 2,499円 税込・楽天市場 1年で割ると1日7円 |
公式ページそのものが無い。何分 話せるかも分からない |
値段は2026年11月8日に楽天市場から取得した税込価格で、毎日動きます。1日あたりは365日で割った額です。
1つ選ぶなら、真ん中です。1日24円で消えるのは「何分で切れるか分からない」のほうだけ。声がどう届くかは、どちらを選んでも買ってみないと分かりません。それでも、分からないことを1つ減らせます。
3,000円を超えたくない人は、下で構いません。ENCと書いてあることは、ENCという機能が載っていることの証明にはなりませんが、通話ができないという意味でもありません。
価格・在庫・写真は 2026-11-08 に楽天市場から取得したもので、毎日更新しています。最新は各商品ページで確認してください(PR)。
5. 検索の上に出ているページが、数えていないこと
2026年11月8日のYahoo!検索で「イヤホン ENC 通話 安い」を引くと、自然検索の11件のうち大半が売り場でした。楽天市場、Amazon、価格比較、Yahoo!ショッピング、フリマ。
解説している記事は1本あって、5,826字。ENCが3回、CVCが3回、連続通話が4回 出てきます。ENCがどういう仕組みかを説明して、搭載機を薦める作りでした。
その1本にも、メーカーの公式仕様表にENCの語が載っているかを数えた行はありませんでした。語の意味を説明する記事はあって、語の出どころを数える記事が無い。この記事が足したのは、その1列だけです。
なお、同じ棚でもっと安い側(410円から)がどうなっているかは、別の記事にまとめています(通話イヤホンは410円から買えます。ただし安い順の3件に2件は、電波法の注記つきです)。パソコンの会議で使うなら、Microsoftの認定表と売り場を突き合わせた記事のほうが近いです。
確認していないこと。そのまま残します
- 当サイトは、この記事の製品を1つも持っていません。声がどう届くか、付け心地、音は測っていないので書いていません。ここにあるのは公式の仕様表と、売り場の表記だけです
- ENCという機能が無い、という話ではありません。当サイトが数えたのは「4社の公式ページにその3文字が出てくるか」だけで、出てこないことが性能の有無を決めるわけではありません
- 読んだ公式ページは4つだけです。他社や他の機種の仕様表にENCの語がある可能性は残ります
- ENCを規格として定めている団体があるかは確認できていません。当サイトはその一次情報に当たっていません
- 30件という数は、その日の並びです。楽天市場の並びは毎日変わります。同じ語で明日 数えると内訳も変わります
- Amazonの値段と在庫は本文に書けません。Amazonアソシエイト運営規約で決まっているためで、どちらが安いかの比較も当サイトではしていません
最後に
公式が書くのは数でした。マイクが2つ、連続通話が5時間。売り場が書くのは3文字です。
数は外れたときに残ります。5時間と書いて3時間しかもたなければ、それは仕様の話になる。ENCと書いて声がこもっても、何が外れたのかを言う形になっていません。検品できない言葉のほうが、棚ではよく売れる。30件のうち6件がENCで、1件が連続通話。比率はそのまま、どちらが売り文句として強いかの順位です。